家に戻り、元気に学校に通っています。訪問してみると、家の中もきれいになり、Aさんの表情も明るくなっていました。 この事例では、身体的な虐待はありませんでしたが、B君の意思に反して、学校へ行かせていなかったため、ネグレクトにあたります。周囲の人々の通告がなければ、重大な事態にいたったかもしれません。 虐待かもしれないと思ったら 近くの子どもの様子がおかしいなと思ったら、すぐに通告してください。虐待の事実が確認できなくても、疑いだけでも通告してください。虐待されている子どもの保護者に、了解を得る必要はありません。通告した人の名前を教えることは、法律で厳しく禁止されています。 自分のお子さんに対して、虐待をしたかもしれないと感じている保護者の方も、一人では悩まないでください。ぜひ相談機関に連絡してください。相談内容が漏れることは絶対にありませんので、安心して相談してください。虐待してしまったかもしれないと悩むことは、決して恥ずかしいことではありません。悩んで誰かに相談することで、子どもを守ることができるのです。■ ■ ■
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